口を開けばとにかく「暑い……」とばかり言ってた気がする今年の夏。3年前の当コーナーでも
記録づくめで観測史上最大の猛暑になった'13年夏の話題を取り上げたが、その時の記憶はどこへやら、今年の夏はその時よりも絶対に暑いとすら思ってしまうほど過酷だったような気がする
人の記憶なんて曖昧なもので、確かに最高気温などの気象データでは'13年には及んではいないが、
猛暑日になった日数ランキングでは、上位5つに大分県や福岡県、熊本県の都市がランクイン。福岡県久留米市では'13年の28日間を超える35日間も猛暑日になるなど、九州地方の猛暑が目立っていた印象だ。福岡市内で熱中症によって搬送された患者数は、例年よりも100人以上多くなっているという。また今年は、まだ記憶も新しい昨年と比べて梅雨明けが11日早かったのも、“暑い"という印象をより強くしているのかもしれない。
さて、今年の猛暑は風俗業界にとってどうだったのだろうか。中洲南新地を取材してみると、いつもとは違う光景があった。
「毎年夏は暑くてやってられないけど、今年はコレがあったからかなり楽だったんですよ」と、中洲ソープランド「Celebrity(セレブリティ)」のスタッフSさんが教えてくれたのが、写真にあるスポットクーラー。冷気を噴射するダクトは自由に方向を変えることができる優れもので、電気代も1時間20円程度と経済的。これを見た他店でも“これはいい"と、次々にスポットクーラーを店頭に設置。結果30店舗ほどに広がっていったのだ。ちなみに北九州市小倉船頭町の風俗街でもヒット商品になっており、ほとんどのお店が設置している。例年熱中症で気分が悪くなったという風俗店スタッフが少なからずいたが、聞いた限り今年はそういう話もなかった。
「Celebrity」に設置しているのを見て導入を決めた某中洲ソープランドでは、「店の前を通行している人がちょっと浴びさせて~と言ってクーラーの前で涼んでいったりしてましたよ。汗びっしょりにしていた工事現場の作業員の男性も生き返った~ってかなり喜んでましたね(笑)」という。しかも後日、作業員の男がこの間はありがとね~と、お店に遊びに来てくれたとか。これが現代の鶴の恩返し?!