ここ1、2年は全国の
有効求人倍率が1.4倍前後で安定し、雇用状況も改善しているとはいうものの、フリーターや派遣などの非正規労働者の増加、そして社会問題化しているブラック企業の苛烈な就業状況など、まだまだ数字通りの好況とは言い難い現在。特に35歳も過ぎれば、なかなか希望する待遇をゲットできるような仕事につくことは難しいのが実情だろう。そんな中、熱烈に人材が募集されており、高収入も狙える、そんな夢のような業界がある。それが風俗業界の男性従業員である。
「スタッフがほんとに足りないから、もう日曜日は休みにしたいくらいだよ」という某風俗店店長の声。在籍女性の数が少なくて出勤を確保できないといった話はよく聞くが、男性従業員が足りなくてお店が回らないって話。もう状況はこんなことにまでなっているのだ。店長は続けて、「女の子はちょくちょく入店してくるから困ってないんだけど、とにかく男性スタッフが集まらなくてね〜。〇〇さんやらない?(笑)」と、筆者までスカウトされる始末。中洲南新地のトクヨクや、ソープランド、そして福岡のデリヘル各店に話を聞いてみても、あちこちから慢性的な男性従業員不足という声が噴出した。そこであがった声を一部紹介する。
「もう切実に男性従業員を募集してます。とにかく人手不足で困っているからぜひ面接だけでも来て欲しいって大きく書いててください(笑)」と語ってくれたのが、全国展開するホットポイントグループの人事担当。「休みがなかったりとか、仕事がきつかったりとか、ブラックに思われがちだとは思いますが、昔に比べたらかなり働きやすくなってることは事実ですよ。給与面などの待遇もかなりアップしてますから。収入面も、店舗スタッフで月収31万円から。幹部候補にまでなれば月収は65万円以上になります」という。