案内所の規制は新たな出店にも影響を与えている。条例後に誕生した案内所もあるが、今まで普通に営業していた案内所の半数が検査に引っ掛かることから分かるように、出店に対するハードルも当然上がっている。出店を計画していながら断念したケースもあると聞く。仮に出店出来たとしても、細かな改善要求に困惑しているという話もあるそうだ。
11月の初旬、中洲の街を歩いて見た記者の印象としても、明らかに違反だなという案内所が散見された。このまま改善されることがなければ、新たな出店も難しい現状、確実に案内所の数は減っていくだろう。これは、違法店やぼったくり店へ案内する悪質な案内所の排除という条例施行の主目的にとって、一定の成果を上げていると言って良さそうだ。
中洲に新たな問題が発生中?! 巧妙化する客引き行為の手口
しかし、この案内所規制条例によって由々しき問題も出始めている。案内所に対する厳しい対応により、いわゆるぼったくり店や違法店が客を取り込みづらくなっているのだ。
これは条例施行の成果を裏付けているが、客を集めにくくなった店側が、より
客引きに頼る流れになっているという。客引き行為は'06年に施行された条例により規制されているが、客引き行為自体を取り締まることは出来ても、
店側からの指示によるものという立証が難しくなかなか撲滅するには至っていない。