ただ、最近の中洲ではこの改正案を見越してなのか、キャッチへの取り締まりはすでに厳しくなっているという。「私服警官も多く見回りしているようだし、仕事がやりにくくなってるよ。週末の稼ぎ時なんか特に厳しくて、ほとんど仕事が出来ないんだから」とは、中洲でキャッチを始めて2年になるというM氏。彼は多いときで月に50万から60万くらい稼いでいたというが、最近はその半分くらいで終わることも多いという。稼げなくなったキャッチたちは、客のニーズに合った優良店を紹介するというよりも、稼ぎを優先して
バックが多いお店に案内している者もいるようだ。そういったお店の中にはぼったくりに近いこともいとわないお店もあったりで、お客とお店が揉めてトラブルになったという話もよく耳にする。キャッチなど客引き行為がらみでの県警への苦情は、年間で1千件近くも寄せられているという。
キャッチのなかには一部の無料案内所と提携し、捕まえた客を一旦案内所に連れて行くことで客引き行為に見せないよう偽装することもあるようだ。中洲の裏通りにある案内所と提携しているキャッチの場合は、大通りで捕まえた客をそこまで連れて行かなければならないため効率が悪いようだが、大通りの案内所と提携しているキャッチはこの方法で十分な稼ぎを確保しているとも。だが、この方法ももちろん今回の条例改正案では禁止行為。最近の取り締まり強化や今後の改正案を控えて、キャッチたちの中では「もう案内所で直接働きたいよ」とグチをこぼしている者もいるとか。