そのあたりを踏まえ、風俗店スタッフや働く女の子の喫煙事情を取材してみた。まず話を聞いたのが、業界歴15年になる中洲の某ソープランド店長O氏。「喫煙する女の子が減ったのは間違いないね。今お店には30人くらい在籍してるけど、吸うのは5人もいないんじゃないかな。自分がこの業界に入った頃は、
8割くらいの女の子が喫煙者。最近は男性スタッフも吸わないのが多くなってるよね」という。風俗店、特にソープランドでは、接客サービスの一環としてさまざまな銘柄のタバコを女の子が自腹で購入して用意している。
「昔はどんどん渡してたからタバコ代って結構痛かったんです。でも最近は吸わないお客さんが多いから在庫が減らなくなってます」と、同店に在籍して7年になる泡姫のMさん(37)。さらに、中洲ではタバコを用意しておくというサービス自体をやっていないお店、女の子も珍しくなくなってきているようだ。また、「最近は
電子タバコが流行っているじゃないですか。あれの充電をさせてって人はちょくちょくいますね」とMさん。
在庫切れで半年待ちという人気ぶりの電子タバコ。某福岡デリヘルの店長に話を聞くと、「喫煙していた女の子は辞めるか電子タバコに移行してるね。電子タバコを吸ってる子が多くなってきて、ついこの間待機所のコンセントを延長コードで増設したばかりだよ(笑)」という。スマホの充電器と合わせて、コンセント周りがすごい状況になっているそうだ。また、待機所を禁煙にするかどうかでモメているというデリヘル店もあった。同店の店長は喫煙者であり、禁煙にするつもりはさらさらないらしいが、喫煙者の割合が1割程度と少ないため日々禁煙勢力の圧力に押されているとか。