「確実に効果はあるよ」とは、実際に「LINE」求人を実施している某ソープランドの店長。
「始めて1ヵ月ほどだけど、20人くらいから問い合わせがあったよ。スピーディーにやり取りできるし、実際に入店までトントンと話がまとまる子もいたし。それになんたって手間も経費もまったくかからないのがいいよね」
店長は続けて、「求人だけじゃなくて、お客さんが登録するIDも用意して、宣伝に使うってのも考えてるよ。イベントとか予約の受付とかいろいろ利用できそうだよね」。同店では相手がメッセージを読んだら既読と表示される特性を生かし、予約が入った連絡や出勤の確認など在籍女性の管理にも「LINE」を利用している。まさにフル活用といったところだ。
こうした声がある一方、求人ツールとして活用することには懸念材料もあるという。
企業が新商品の宣伝などビジネスで「LINE」を利用する場合は、公式のアカウントを開設しなければならない。この初期費用は200万円、月額の使用料が150万円などとかなり高額となる。現在は
機能に制限のつけられた「LINE@」と呼ばれる廉価版のアカウントが利用できるようになったが、こちらの料金は月額5千250円。安くなったとはいってもやはり営利目的での利用は料金が発生する。どこまでを営利目的とするかの判断は難しいが、こういった風俗店による求人ツールとしての利用は営利目的ととらえられ、今後なんらかのカタチで「LINE」側からアクションがあるかもしれない、という考えから、一旦は静観しておこうというお店も存在する。